「まごころ」と聞いただけで、気持ちがあたたかくなる人は少なくないでしょう。何を隠そう、私もその一人です。「まごころ」＝あったかくて、ホッとする感じ。日本人なら、誰しもそんなイメージを持っているはず。でも、いったいどれぐらいの温度なのか？同じあたたかいでも「温かい」と「暖かい」ではちょっとニュアンスが違いますし。みなさん、どう思っているのでしょうか。気になったのでリサーチしてみました。

温度計を使って実際に温度を計測できればいいのですが、そういうわけにもいかず、今回は「まごころ」と聞いて思い浮かべる温度は何℃ぐらい？というアンケート調査を実施、528名の方にご回答いただきました。結果、もっとも多かったのは、35℃以上40℃未満という答え。なんと全体の４割以上の方が「まごころ」をこれぐらいの温度と感じているようです。これは、例えるなら人間の体温ぐらい。人肌とか、人の温もりという言葉があるように、人は人の体温に「まごころ」のイメージを重ねているのかも知れませんね。人間だけじゃなくて、多くの恒温動物の体温もだいたいこのゾーン。今や空前のペットブームですが、犬や猫の体温、さらにはジャイアントパンダの体温も、これぐらいの温かさです。

２番目に多かった答えが、30℃以上35℃未満。ここは、もっとも睡眠に入りやすい温度帯。寒い冬など、寝る前に電気毛布や布団乾燥機でお布団をあたためておくと気持ちよく眠りにつけますが、お布団の中の温度は30±1℃が理想とされています。さらに、それとほぼ同数の支持を得た20℃以上30℃未満が、３番目に多かった答え。このあたりは過ごしやすいと感じる気候のイメージですね。ハワイの年間平均気温が約25℃、同じく沖縄が約23℃。「まごころ」に気持ちのいい南国の風を感じている人もいらっしゃるということでしょうか。

意外だったのが、お風呂の適温である42℃あたりの答えが非常に少なかったこと。事前の予測では、温泉やカイロ、炊きたてのゴハンや鍋料理など、やや高めの温度がランクインするだろうと想像していたのですが、まったく違った結果となりました。
40℃以上という回答が少なかったのは、ちょっとびっくりですが、逆に20℃未満と答えた方も少なく、「まごころ」＝ちょうどいいあたたかさという感じなのでしょう。今回はまだ暑さが残る初秋の調査だったので、その影響もあったかもしれません。機会があれば、うんと寒い時期に再度調査してみたいと思います。

※調査結果はLINEリサーチによる
※n=528人（男性268人/女性260人、10代47人/20代98人/30代116人/40代145人/50代122人、会社員230人/専業主婦(主夫)52人/学生91人/パート・アルバイト80人/公務員25人/自営業17人/その他33人、北海道・東北47人/関東179人/中部101人/近畿104人/中国・四国52人/九州・沖縄45人）